ソーラーフロンティア、カドミウムなしの薄膜系太陽電池で世界最高の変換効率達成

2013年01月11日 23:30

 昭和シェル石油の100%子会社で太陽電池生産・販売のソーラーフロンティアは、カドミウムを含まない薄膜系の太陽電池セルで世界最高のエネルギー変換効率を達成した。19.7%となり、これまでの記録を1ポイント以上向上させた。太陽電池セルは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究で開発した。

 これまでのカドミウムを含まない薄膜系太陽電池セルの変換効率の世界記録は2003年に達成された18.6%で、今回、1.1ポイント高めた。19.7%は、カドミウムを含む薄膜系太陽電池全体の世界記録、20.3%にも迫る。小面積用に開発したセルではなく、30cm角の基板から切り出したセルで実現し、大面積に向けての潜在性の高さを示した。

 世界記録を更新したセルは約0.5cm2となり、変換効率は、公的研究機関の独立行政法人産業技術総合研究所で測定した。ソーラーフロンティアが現在製造・販売しているCIS薄膜太陽電池モジュールは影や熱に強く、実際の発電量の高さが利点になっているが、世界最高の変換効率を実現した基礎技術を応用して実発電量をさらに高める。

 ソーラーフロンティアは今後も技術力を向上させ、カドミウムを含む薄膜系太陽電池を合わせた世界記録を目指す。CIS薄膜太陽電池は、銅、インジウム、セレンを使った独自技術による次世代型。設備容量あたりの発電量の高さに加え、原料からリサイクルまで環境に配慮した設計・生産を行っていることも特長だ。

(日経BP環境経営フォーラム)

 

http://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20130110/242061/