【飛躍カンパニー】エコリンクス 太陽光発電保守サービス

2013年01月10日 08:06

■パネルを1枚単位で遠隔監視

 企業や自治体が設置した太陽光発電システムの監視をパネル1枚から行い、早期の障害対策につなげる。そんなサービスを今春に始めるのが、エコリンクス(京都市上京区)。大規模太陽光発電所(メガソーラー)の相次ぐ稼働にともない拡大する監視・保守ニーズに応える。

 サービスの特徴は、産業・公共向け太陽光発電システムを構成するパネルの発電量を1枚単位で見守る点。システム全体の監視サービスはすでにあるが、きめ細かさで差別化を図る。

 仮に、4000枚の太陽光パネルを敷き詰める出力1000キロワットのメガソーラーの場合、すべてのパネルに発電状況を測定する装置を取り付ける。測定データは、インターネット経由で遠隔監視センターに集める。

 センターの監視スタッフが注目するのは「事前に設定した正常な発電量を計測データが下回っていないか」という点だ。正常値より低い場合は、太陽光パネルの異常をパソコン画面で視覚的に伝えるという。

 さらに、多数の太陽光パネルから不具合が生じた部材を効率よく探すため、パネルの識別に必要な番号を割り振った。

 故障したパネルが見つかると、システム設置者の要望を聞いた上で、現場に近い保守スタッフに連絡し現地に急行させる。

 監視サービス料は、1000キロワット級発電施設の場合で月20万円を想定している。必要に応じて、部材交換などの保守・点検メニューを加える。

 

https://www.sankeibiz.jp/business/news/130109/bsl1301090501002-n1.htm