ソーラーフロンティア、自社太陽電池案件への融資適格性を欧州リース大手から獲得

2013年03月15日 11:04

 昭和シェル石油100%子会社で太陽電池生産・販売のソーラーフロンティアは、自社製のCIS薄膜太陽電池を使った太陽光発電プロジェクト案件への融資に関して、適格性を欧州のリース業界大手、ユニクレディットリースから獲得した。世界的な研究機関の独フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所の試験を経て認められた。

 融資適格性によって、大規模太陽光発電プロジェクトにソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池を使用する際、資金調達源に新たな金融機関を加えることになり、調達を容易にする。プロジェクトの投資家からの信頼性が一層高まるうえ、施工業者や太陽光発電事業者に対しても、プロジェクトの信頼度の高さを証明できるようになる。

 同太陽エネルギーシステム研究所の厳しい品質試験を経て、ユニクレディットリースは適格性を付与した。ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池の耐久性や性能に加え、企業としてのソーラーフロンティアが信頼できる太陽電池メーカーと認めた格好で、ソーラーフロンティア製太陽電池パネルの太陽光発電案件への融資を推奨する。

 大規模太陽光発電所プロジェクトなどで銀行をはじめとした金融機関からの資金調達を目指す際、融資適格性は重要な基準になる。ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池は、既に欧州で複数の知名度の高い金融機関のプロジェクト融資に対する適格性の審査をクリアしていて、ユニクレディットリースで信用がさらに高まったという。
 

 

https://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20130314/245030/