ナック、宅配水工場とダスキン店舗に太陽光パネル 1MWで売電益8.4億

2013年01月10日 21:10

ダスキン事業や宅配水事業を展開するナック(東京都新宿区)は、2013年4月より建設を開始する新型水製造工場(埼玉県本庄市)の屋根に合計で1MWを超える容量の太陽光パネルを設置し、売電を行うと発表した。また併せて、同社で手掛ける「ダスキン事業」の既存店舗においても可能な限り太陽光パネルを設置する計画だ。

新工場の生産能力は年間12,000本(ボトル1本=12L)で、業界最大規模となる。敷地面積は31,780平方メートル、建物面積は10,693平方メートル。総工費は44億円を予定している。2013年4月に着工し、2015年4月に竣工、2015年4月の生産開始を目指す。この工場の屋根に設置する太陽光パネルの出力ワット数は1MW、パネル枚数は5,000枚(200W/枚の場合)で、売電金額は8億4,000万円(42円/kWh)、年間発電量は一般家庭300世帯が消費する電力量を見込む。

ダスキン事業の店舗における太陽光パネルを設置では、標準モデルとなる第3支店(東京都世田谷区)の場合、出力ワット数20.335kW(パネル枚数83枚)の太陽光パネルを設置し、売電金額は1,710万円となると試算している。ダスキン事業における店舗は、首都圏を中心に28支店がある。

建設会社向けに太陽光発電システムを販売する同社のビジネスプロダクト事業が、これら計画の中心となり、パネル配置の設計や、太陽光パネルの供給を行う。この計画から得られた発電データなどは、同事業の顧客向けに利用する予定。本事業は、建築コンサルティング事業の1部門としてスタートし、主に建設会社に対して、太陽光発電システムやスマートハウス関連商材、省エネ建材等を販売している。2013年3月期は、建築コンサルティング事業と合わせて、売上高45億円を見込んでいる。
 

https://www.kankyo-business.jp/news/004014.php