メガソーラー事業 3社選定 : 秋田 : 地域 : YOMIURI ONLINE
秋田市は、市総合環境センター(秋田市河辺豊成)の一般廃棄物最終処分場跡地を活用し、出力1メガ・ワット以上の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する事業者を公募した結果、県内外の企業3社によるグループを選定したと発表した。メガソーラー完成後は、市が20年間借り受けて発電・売電事業を展開し、3社は施設の運営や維持管理にあたる。4月に着工し、10月の稼働を目指す。
市環境総務課によると、選定されたのは秋田市山王中島町の建設会社「瀬下建設工業」と、リース会社「東京センチュリーリース」(東京都)、鉄鋼大手JFEホールディングスの子会社でプラント建設などを手がける「JFEエンジニアリング」(横浜市)。
3社が建設するメガソーラーは最大出力1・5メガ・ワットで、年間の平均売電量は一般家庭約520世帯分の年間消費電力量に相当する約182万キロ・ワット時。価格を1キロ・ワット時当たり42円で試算すると、年間売電額は7600万円程度となる。
3社のうち、東京センチュリーリースが事業資金を調達し、ほか2社が建設工事を担当する。完成後の維持管理などは3社が共同で担い、メンテナンス作業などの一部は地元企業への発注を想定しているという。
処分場跡地はセンター敷地内にあり、広さは約3・5ヘクタール。1989年に埋め立てを終えたが、跡地の活用方法が決まらず、懸案となっていた。跡地は南向きの緩やかな斜面で、メガソーラーの建設に適しているとして、市は昨年12月に建設事業者を公募していた。
応募があった企業グループ3者のうち1者が辞退し、残る2者が今月11日、学識経験者らによる審査委員会に事業計画を説明。市が求める年間発電量(約175万キロ・ワット時)をクリアした上で、高性能パネルなどを採用して、発電効率をさらに高めた計画を提案した3社のグループが選定された。
市は今後、3社と施設のリース料金などについて協議し、3月中にリース契約を結ぶ。
https://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20130116-OYT8T01201.htm