ユアテック、宮城県富谷町でメガソーラー事業
東北電力グループのユアテックは、東北地域における再生可能エネルギー事業への参入の一環として、新会社「ユアソーラー富谷(仮称)」を設立し、宮城県黒川郡富谷町石積地内にてメガソーラー事業(大規模太陽光発電事業)を実施すると発表した。パネル出力は約1,200kW。会社設立は平成25年4月、着工は5月、運転開始は平成26年1月を予定している。
新会社の払込資本金は2億円(予定)。出資者はユアテックが95%、建設業者の三浦組が5%。メガソーラーの敷地面積は約3.0ha。年間発電電力量は一般家庭300世帯程度の年間電力量に相当する、約110万kWhを見込む。
ユアテックは、電力流通設備のほか、電気・空調設備、情報通信、建築等、設備工事全般にわたる調査・企画・設計・施工・メンテナンス業務を手がける。
同社は、昨年策定した「ユアテック成長戦略2020ビジョン『深化と挑戦』」において、再生可能エネルギー関連事業への積極的な取組みを掲げている。昨年9月には太陽光発電事業会社である「東北ソーラーパワー」に出資参加するとともに、昨年12月には再生可能エネルギー関連工事に専門的に対応する「新エネ推進プロジェクト」を設置し、提案から施工、保守・メンテナンスまで一貫して行える体制を整えてきた。
今回の計画は、同社自ら太陽光発電事業に取り組むもので、長期的な収益の安定に寄与するとともに、今後の太陽光発電工事に関する同社の技術開発や技能向上にも資するものと位置付けている。引き続き関係機関と協議・調整を図りながら、事業開始に向けた準備を進めていく。
東北地域においては、今後、再生可能エネルギー関連事業を含め、復興に向けた動きが本格的に展開されるものと考えられる。同社は、地元企業として復興事業をはじめ、再生可能エネルギーの開発の取り組みや、一貫した施工体制の提供など、地域・顧客の期待に応える「ライフラインのトータルサポーター」として事業を推進していく。
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