レオパレスが福島のアパート67棟で仮想型メガソーラーの実証実験を開始

2013年02月12日 04:46

レオパレス21は1月31日、屋根貸しモデルを活用した福島県内のアパート67棟の屋根に太陽光発電システムを設置し、約400世帯分の電力を供給する約1.2MWの仮想メガソーラーを構築すると発表した。

富士通と共同で実証を行い、発電量、日射量、温度などの情報を一元管理し、今後の太陽光発電の普及に生かしていく。

2月より順次施工を開始する予定で、一般社団法人太陽光発電協会の「平成24年度住宅用太陽光発電高度普及促進復興対策事業(福島実証モデル事業)」の一環として実施される。

 


ポータルサイト開発も
この事業は福島県が「再生可能エネルギーの先駆けの地」を実現するため、太陽光発電の新たな普及モデルとなり得る先進的な事業を実施し、有効性を検証することで、自律的に太陽光発電の普及が促される仕組みづくりを進めていくことを目的としている。

両社はこれに「ICT技術を活用した仮想型太陽光発電所の実証検証」を申請し、本実証事業の期間は2014年2月までの約一年間。

各屋根には出力10kW~35kWの太陽光発電パネルが設置される予定で、同社の発電事業子会社であるレオパレス・パワーがレオパレス21管理物件の屋根を借り、賃貸料をアパートオーナーに支払う。

発電した電力については再生可能エネルギーの固定価格買取制度により発電量全てが電力会社へ売却される。

また、富士通は情報集を行い、各棟の発電量、日射量、温度などの情報をデータセンターで一元管理する。情報の分析により、太陽光発電量や発電条件の見える化を図り、今後の太陽光発電の普及に役立てる。

また、太陽光発電システムの設置に関する情報ポータルサイトの開発を行い、地図上に太陽光発電システムが導入されたアパートをマッピングし、各アパートから収集された発電容量、発電量、日射量や温度などの情報をソーラーマップとして構築、一般公開することで、太陽光発電の優位性をアピールし、太陽光発電普及を後押しする。

 

https://www.eco-front.com/news_aN3J55T22A.html