三菱地所、グループ会社がUR賃貸住宅の屋上スペースを活用した太陽光発電事業実施

2013年03月13日 06:03

 三菱地所のグループ会社で再生可能エネルギーなど環境関連のメックecoライフは、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が運営するUR賃貸住宅の屋上スペースを活用した太陽光発電事業を実施する。建物の屋上を太陽光発電事業者に貸すUR都市機構の新たな賃貸事業「URパワー」の第1号となる。東京都町田市の25棟の屋上に設備を導入する。

 URパワーは、賃貸住宅の屋根断熱防水改修に併せて屋上を賃貸する事業で、太陽光発電事業者が太陽光パネルを設置して発電し、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用して電力会社に売電する仕組み。自立運転コンセントを設けて停電時には居住者の非常電源にする。対象となる約1500棟全棟で発電規模は約35MW(3万5000kW)になる。

 メックecoライフは、町田市の「ニュータウン小山田桜台」(487戸)の住宅24棟と施設1棟の屋上部分計約8200m2に太陽光パネルを取り付け、維持管理を行う。発電容量は約880kWとなり、今秋に工事を始め、2014年1月から20年間、東京電力に売電する。年間約100万kWhの発電電力量を見込み、これによって年間約500tのCO2排出量削減効果がある。

 既存の集合住宅屋上を使った太陽光発電事業として国内最大級といい、UR賃貸住宅で初めてとなる。メックecoライフは、三菱地所グループの住宅事業の環境技術を手掛け、太陽光発電と高圧受電を組み合わせた独自システムを新築分譲マンションで展開するなどの実績がある。今回を機に、今後順次公募されるURパワーの物件でも採用を目指す。
 

 

https://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20130311/244824/