九電工、農地向けにスリット付太陽光発電備を販売 農業法人と協業

2013年03月11日 08:25

農業法人のルネサンスエコファーム(山口県防府市)と、九州電力グループの九電工(福岡県福岡市)は、農地や山林を活用した太陽光発電設備「ソーラーシェアリングシステムKR」の施工販売を開始すると発表した。

ルネサンスエコファームは、低利用農地において農業と畜産業の両立を図りつつ、さらに電力不足をも解決可能な多重的再活性化を実現することを目的として、スリット付太陽光発電用農業施設を開発し、特許を取得した。
 

今回、両社は、ルネサンスエコファーム代表取締役の中村鉄哉氏が取得した特許に基づく九電工の太陽光発電設備の販売に関して、2月13日、販売協力基本契約を締結した。両社は、このシステムの施工販売を積極的に展開し、耕作放棄地の有効活用、並びに農業事業所得の向上を図り、農業分野への就労人口のシフトを促進していく考えだ。

同社では、山口県防府市において、本システム(規模9.9kW)を設置し平成24年4月から実証実験を実施してきた。また、現在、同地(敷地面積2,300m2)において、250kWの太陽光パネルを設置し、太陽光発電パネルの下で果樹栽培を行う実験施設を建設中である。工期は平成24年11月~平成25年4月を予定している。

また、山口県防府市の山林で、太陽光発電付きのイチゴハウス(規模5.5kW)を7月に、福岡県福岡市の農地にシステム(規模250kW)を8月に稼働させる予定だ。

 

 

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