京セラが発電事業に参入 太陽電池だけのビジネス脱却…その狙いは?
2013年02月21日 06:11
電子部品最大手の京セラが、発電事業に参入する。鹿児島で建設中の同社が参画するメガソーラー(大規模太陽光発電所)が今秋にも売電を開始する計画で、太陽電池の供給から売電までを一貫して行い収益力を高める。発電事業は異業種からの参入が相次ぎ競争が激化しているが、それでも京セラは太陽電池だけを売るビジネスから脱却し、新たな成長に向けた布石を打った。
パネル価格下落
東日本大震災の津波被害の傷痕が大きく残る宮城県東松島市野蒜(のびる)地区。建物の基礎部分だけを残したままの場所で1月中旬、三井物産が建設するメガソーラーの着工式が行われた。
このメガソーラーは今年10月の運転開始を目指しており、京セラが太陽電池を供給する。同市復興政策班の高橋宗也班長は「被災地区の有効利用をいち早く表明してくれた民間の力は頼もしい」と強調する。
京セラはこれまで、メガソーラーや家庭向けなどに太陽電池を売るビジネスを手掛けてきた。2012年度の太陽電池の生産計画は75万キロワットと、11年度に比べ10%以上の伸びを見込んでいる。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/130220/bsc1302200816007-n1.htm