北上に太陽光発電所建設 初の県営 « Iwanichi online 北上地方のニュース

2013年01月25日 08:43

 県は22日、初の県営による大規模太陽光発電所(メガソーラー)を北上市相去町に建設する計画を公表した。発電容量は1400キロワットで全量売電するほか、太陽光発電の仕組みや発電状況を表示することで環境学習の施設としての機能も整備する。2014年6月からの操業を目指す。

 「県地球温暖化対策実行計画」では、県内の再生可能エネルギーによる発電量を10年度現在の3万4740キロワットから、20年度に13万9630キロワットの達成を目指している。県では率先して再生可能エネルギー導入を進めるため用地の調査検討を進めてきたが、土地が平らで電力の接続が容易であることなどを理由に建設地を選定した。

 予定地は同市相去町高前檀の県立北上翔南高校実習地。実習に使用しない採草地としている3万4453平方メートルの土地を活用する。発電容量は1400キロワット。売電電力は年間約132万キロワット時となり、一般家庭390世帯分に相当する。電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度に基づいて全量売電。13年度単価の適用に向け、事務処理を進めている。着工は8月を予定し、総事業費は約5億7300万円。

 建設予定地周辺には、小中高校が立地していることなどから、県では太陽光発電の仕組みや電力の状況などを示す掲示板を設置して環境学習の機会にも役立てる考え。

 県企業局経営企画課の千枝泰航課長は「再生可能エネルギーへの取り組みはもちろん、発電の様子を現場で見て分かる機器を設置して、県民が太陽光発電に理解を深められる施設にしたい」と話している。

 

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