各地で始まった太陽光発電のための「屋根貸し」制度

2013年01月25日 08:31

 2012年7月に、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電、小水力発電などの再生可能エネルギーを、電力会社が買い取る制度がスタートした。普及のスピードが速まっているのが太陽光発電だ。10kW以上を発電することができる施設ならば、発電したすべての電気をすべて買い取ってもらえるため、大型発電所の建設が各地で進んでいる。

 

 最近は、公共施設などの広い屋根を太陽光発電のために貸し出す「屋根貸し」という制度が、さまざまな自治体で始まった。たとえば神奈川県では、学校などの県が持っている施設の屋根を20年間にわたり貸す制度をスタートさせている。屋根を借りて太陽光発電を設置した企業は、電気を売ることで利益を得て、その中から屋根を借りた料金を県に支払う仕組みだ。それに伴い、屋根を借りたい企業と貸したい施設を結びつける「マッチング」という事業も広がりつつある。

 
 多くの屋根に太陽光発電が設置されるようになれば、放射能汚染の心配がある原子力発電や、温室効果ガスを排出する火力発電などが、早くいらなくなるかもしれない。「屋根貸し」が普及して、安全でクリーンな電気が増えることに期待しよう。

 

https://www.eco-online.org/2013/01/21/%E5%90%84%E5%9C%B0%E3%81%A7%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE-%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E8%B2%B8%E3%81%97-%E5%88%B6%E5%BA%A6/