太陽光発電産業総覧2013(予約)

2013年01月21日 22:31


空前のメガソーラーブームに沸くPV市場を果敢に攻める280社の戦略

◯全国で建設進むメガソーラー、最新の案件一覧表を一挙掲載
◯FITの行方など、13年以降のPV産業・市場を展望
○再編進む太陽電池メーカーの最新戦略を詳述
◯サプライチェーンを構成する有力企業を網羅
◯システムインテグレーターや発電事業者の動向解説を強化

体裁・頁数:B5判  約400頁(定価23,100円)
発刊日:2013年2月27日 (予約特価は2月22日まで弊社直売に限ります)
ISBN:978-4-88353-208-7 C3055\22000E
予約特価 21,000円

 


■発刊趣旨とご購入のご案内
 2012年の太陽光発電市場では、ここ数年続いたトレンドが一変しました。これまで世界最大の市場として君臨していた欧州市場が、経済危機やフィード・イン・タリフ(FIT)価格引き下げなどの影響で大きく停滞しました。対照的に、欧州市場に水をあけられていた日本市場では、7月から開始された日本版FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を契機にメガソーラー(大規模太陽光発電所)による発電(売電)への参入を狙う事業者が大挙して名乗りを上げ、空前のメガソーラーブームに突入、太陽光発電システムの出荷量が急増しました。
 日本版FITの開始を契機に、歯止めのかからない太陽電池モジュールの価格下落で低収益にあえぐ太陽電池メーカーが、自前のメガソーラーを建設して発電事業者となる動きが活発化しています。また、これまで日本市場に注力していなかった海外の太陽電池メーカーやパワーコンディショナーメーカー、システムインテグレーターが日本市場への参入を加速しています。さらに、電力やガス、石油元売り、商社など従来エネルギーに深く関わってきた業界に加え、自動車やIT、通信、金融、不動産、食品など多彩な業種の企業がメガソーラーに参入しています。弊社が発行している『環境エネルギー産業情報』編集部の調べによると、日本全国における12年末現在のメガソーラー(出力1MW以上)の案件数は、すでに11年末時点の約8倍の400件に迫る勢いとなっています。このようなブームは、12年度の買取価格が42円/kWhという高値に設定されたことが牽引車になっていると見られます。
 この買取価格が13年度以降どうなるかは太陽光発電業界内で最大の関心事になっていますが、中長期的には欧州のようにFIT価格の大幅な引き下げも予想されるため、太陽光発電関連企業にはさらなるコスト削減が求められます。また、究極的には、FITのような政府による普及支援策がなくても成長できるよう、コストの一層の低減や太陽電池のさらなる変換効率アップが不可欠となります。それに向けて、参入各社は一層の研究開発強化に余念がありません。
 本書『太陽光発電産業総覧2013』では、全世界の太陽光発電市場を舞台に、積極果敢な戦略を進める国内外の有力企業の最新動向をレポートしています。2012年2月発刊の前回版から、太陽光発電システムを設計・施工するシステムインテグレーターや、太陽光発電を駆使して発電事業に参入する発電事業者の動向を取り上げていますが、今回のバージョンでは収録企業を大幅に増やしています。
 巻頭特集では、日本におけるメガソーラーの最新案件一覧表を一挙に掲載するとともに、FITの動向も踏まえたメガソーラー市場の今後を展望しています。
 また、日本や中国をはじめとする世界の太陽電池メーカーの最新動向のほか、多結晶シリコン、封止材、バックシートなどの主要部材、ワイヤーソーやCVD装置、レーザーパターニング装置、ソーラーシミュレーターなどの製造装置や検査装置、パワーコンディショナーや蓄電デバイスに関しても主要プレーヤーの最新動向をレポートしています。そのほか、世界の太陽電池メーカーのランキングなども掲載しています。
 弊社は、半導体産業唯一の専門紙である『半導体産業新聞』、およびスマート社会構築を目指す環境エネルギー産業の最新動向をレポートしている『環境エネルギー産業情報』を発行しており、太陽光発電に関してはその両媒体のシナジーを活かして動向を追いかけております。本書はそんな両媒体の編集に携わるスタッフの執筆によるものですが、速報性を重視し短期間で取材・編集したため、不備の点も多々含んでいるものと思われます。読者諸賢のご批判、ご叱正、ご助言をお願い申し上げる所存です。 

 

https://www.sangyo-times.jp/syuppan/dtl.aspx?ID=37