宇部興産、県内最大のメガソーラー

2013年03月08日 06:17


 宇部興産(竹下道夫社長)は、昭和シェル石油(新井純社長、本社東京)と共同でメガソーラー(大規模太陽光発電)による売電事業に取り組む。藤曲昭和開作に4月から発電所を建設し、来年7月から稼働させる計画。発電出力は約21・3メガ㍗、年間発電量見込みは2501万㌔㍗時で、一般家庭の年間消費量で約6900世帯分に相当する。


 100%子会社を通じてソーラーパネルの生産・販売などを手掛けている昭和シェル石油と、自家発電所や電力会社向け卸発電所のノウハウを持つ宇部興産が、それぞれの強みを生かせるとニーズが一致。共同事業に合意した。
 発電所の建設予定地は、2005年度から空き地になっているという宇部興産所有の土地で、面積は約30万平方㍍(東京ドーム6個分)。電力は全て中国電力に売電し、年間約9億円の売り上げを見込む。
 発電所の名称は「ユーエスパワー発電所」。両社折半の出資で既に設立した新会社、ユーエスパワー(藤本定雄社長、宇部市小串)が運営する。稼働すれば、年間約8300㌧分の二酸化炭素削減効果が期待できるという。
 昨年7月の再生可能エネルギーの固定買い取り制度施行以降、各地でメガソーラー事業への参入が相次ぐ中、宇部市、山陽小野田市でも、山口宇部ソーラー、中国電力、JR西日本、長州産業、三井不動産、西部石油などが計画を公表したり、設置を進めたりしているが、ユーエスパワーの出力は最大規模。宇部興産IR広報部によると、中国地方でも3番目という。

 

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