激安太陽光発電を設置する人があまりに知らない安値の理由
■■今日の太陽光発電相談事例■■
宮城の方から太陽光発電の相談を頂きました。
年始早々からいきなり、
「契約をした会社と連絡がつかない」
というものでした。
12月上旬に契約をし、年明けに設置工事と言われていたのですが、年末から会社も担当者の携帯もまったくつながらなくなったとの事でした。
「年末年始だったので休みなのかな」
という事で改めて1月7日の月曜日から連絡をしてみたのですが、全然つながらないので不安になってきたという事でした。
当社からも確認をしてみたのですが、その会社のホームページに記載されているフリーダイヤルまでつながらなくなっているので、これは完全に夜逃げだと思います。
業界ではちょっと有名な激安価格をウリにして販売をしている会社さんでしたので、私としては会社名を聞いた時は正直、
「やはりか・・・」
という感想でした。
やっぱり太陽光発電は激安で売っていい商品じゃないんですよね。
ホームページはまだ有りましたので細かく見てみると、
『1年、4年、8年の無料点検』
をうたっています。
言うのは簡単ですね。
アフターメンテナンス含めて、会社を存続させる為のコスト計算や、財務状況を把握しながら経営をするという事をされていないんだろうなと思います。
薄利多売が成り立つケースでいくと、巨大な資本のある会社が、市場シェアを拡大させるために戦略的に赤字を出してでも低価格で販売をするという事はあります。
ですが太陽光発電を販売している会社は、現在どこもだいたい中小企業です。
そこまでの資本力はありません。
物を安く売る為には、原価を下げなくてはいけません。
販売会社が原価を下げるためには、大量に仕入れをしなければ、メーカーに対しての価格交渉力を持つことができません。
(メーカー直売の商品であれば事情は違いますが、太陽光発電の場合はメーカー直売ではありません。)
中小企業は大量仕入れで原価を下げることはできないため、安く売るとなると必然的に、削ってはいけない所を削りに行きます。
工事代と利益です。
工事代を削れば手抜き工事が発生します。
利益を削れば会社が存続できなくなります。
私たちが行っている工事会社ネットワークによる共同購入は、最適な購入先探しの『解』になると思っています。
ちょっと宣伝的な内容になってしまいましたが、年始からいきなり会社が飛んだという内容の相談でしたので、熱くなってしまいました。
今回の方はたまたまローンで購入の方でしたので、支払い済みの金銭は無いとの事で、ひと安心です。
■■太陽光&エコ情報あれこれ■■
アメリカの反ダンピング(不当廉売)課税の仮決定を受けて、安売りを続けていた中国の太陽電池メーカーが課税を避けるため、アジアの各地域からの部材調達に動きだし始めたようです。
部材をほかの地域から調達すれば課税を免れることができるため、台湾からの部材調達を増やしているとのことです。
EUも反ダンピング調査に乗り出しているのでさらに台湾などへの需要はさらに高まる可能性があります。
■■編集後記■■
いくつか理由があってかれこれ7年位腕時計をしていません。
独身時代に買っていたちょっとした高級時計がずっと埃をかぶっていたので、
「別に持っていてもしょうがない」
と、この年末に売ってみました。
意外に高く売れました!
嬉しくて年始にスーツを新調しました。
買ってたまった本を定期的に古本屋に売る以外に自分のものを売るという事をした事がなかったので、癖になりそうです。
今は気を良くして、これまた10年位やっていないゴルフのクラブセットも
「再開する事あるかも...」
と、ずっと持っていましたが今回売りに出してみました。
自分にとっては価値のなくなった物が収益を生むというのは非常に気分が良いものです。
https://www.solar-partners.jp/blog/873