積水化学工業、「太陽光発電実邸アンケート調査」で年間光熱費ゼロの住宅が75%占める

2013年03月14日 08:04

 積水化学工業が同社の住宅ブランド、セキスイハイム入居者に実施した2012年の「太陽光発電実邸アンケート調査」で、年間の光熱費が太陽光発電を導入したことでゼロになった住宅が75%と、引き続き高水準を維持した。余剰電力の買い取り単価(売電価格)が下がったことから前年の80%から5ポイントのダウンだが、前々年の73%より高かった。

 調査は毎年行い、今回は2011年1~12月にセキスイハイムのオール電化で太陽光発電システムを搭載する住宅に入居した顧客に、2012年1~12月の電気料金、発電量などを2013年1月に聞いた。有効回答は957件。太陽光発電システムの平均容量は4.78kWと前年の4.64kWから増え、発電量は年間5366kWh。1570kWhを消費して約71%を余剰電力として売電していた。

 2012年7月に導入された再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で売電価格が1kWhあたり42円になり、それまでの同48円から下がったため、光熱費ゼロは前年より減って全体で75%だった。48円買い取り住宅は78%とほぼ前年並みで、42円の住宅が70%。搭載容量別では、5.5kW以上は90%を超え、4.5~5.5kWが80%、3.5~4.5kWが70%、3.5kW未満46%だった。

 年間光熱費の収支平均は、11万8000円の購入電力額に対し、48円住宅は売電額18万2000円で6万4000円のプラス、42円住宅は売電額が15万9000円でプラス4万1000円となった。各種省エネ設備との組み合わせによって余剰電力の売電量が購入電力量を上回った住宅も6.5%あり、前年の2.0%から上昇した。静岡、兵庫県など日射量が豊富で温暖な地域に分布している。
 

 

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