自然エネルギーダム堤防にメガソーラー建設計画2014年7月に稼働開始

2013年02月03日 23:30

 メガソーラー設置を予定しているのは兵庫県姫路市豊富町神谷にある「神谷(こたに)ダム」だ。岩石などを積み上げて堤防を作る「ロックフィルダム」という形式になっている。堤防に太陽光発電パネルを設置した場合の強度や耐久性は検証済みで、特別問題ないという結果が出ている。

 兵庫県がメガソーラーを設置しようと計画しているのは、神谷ダム下流側堤防(図1)。この部分は南を向いており、およそ26°の傾斜が付いているので、日照量を期待できる。堤防面のうち32万m2に太陽光発電パネルを設置する予定。合計の最大出力は3MW、年間の発電量は3300MWhとなる見込みだ。

 兵庫県の関係部署は事業計画書をまとめて「総合事業審議会」に提出し、すでに審査を受けている。審査の結果は2月上旬あるいは中旬に出る予定。

 審査の結果、事業開始となったら、2013年7月に事業者を選定し、8月には経済産業省の設備認定の申請を出す。10月には関西電力との間で連係協議を始め、11月には着工というスケジュールになる。このタイミングで連係協議ということは、固定価格買取制度の買取価格が下がっている可能性がある。兵庫県は1kWh当たり38円になると想定して事業計画を立てているが、それでも収益を見込めるようだ。

 稼働開始は2014年7月の予定。

 

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