西部ガスグループ、北九州市にメガソーラーを建設 太陽光発電事業を強化
西部ガスグループは、北九州市若松区響南町において、「エネ・シード響南太陽光発電所」(1.7MW)を建設すると発表した。本施設は同社グループが計画する5ヵ所目の太陽光発電所となるが、単独事業として取り組むのは初めて。また、合わせて、「エネ・シード長崎太陽光発電所」(長崎県長崎市小江町)の太陽光発電設備を現在の0.6MWから、1.5MWへと発電規模を増強することも明らかにした。
同社グループは、再生可能エネルギー事業を担う「エネ・シード」を設立(西部ガス100%出資)し、平成24年度から太陽光発電事業に参入した。これまでに、同社および同社グループの都市ガス工場(大牟田・長崎・北九州)の敷地に、エネ・シードと千代田化工建設の共同事業として、3ヵ所の太陽光発電所を建設して運用を始めている。また本年4月からは、北九州市若松区の響灘地区において、エネ・シードと旭硝子の共同事業として、大規模太陽光発電所(20.5MW)の建設を開始する計画だ。
「エネ・シード響南太陽光発電所」はこれらに続く太陽光発電事業となる。建設地は旭硝子所有地(約22,300m2)で、投資額は約4.5億円。太陽光パネルはシャープ製約6,900枚を使用する。発電規模は1.7MW、年間発電量は164万kWhで、一般家庭約480戸の年間電力使用量に相当する。発電した電力は全量を九州電力に売電する。平成25年4月に着工し、同年7月に竣工、運転を開始する予定。
また、本施設は、平成25年1月22日付で設立された「エネ・シードネクスト」(エネ・シード100%出資)が建設し、運営する。同社は、同社グループ単独の太陽光発電事業に対応するために設立された事業会社で、本施設の建設・運営がその最初の事業となる。同社は、単独事業として、有望な適地情報に基づいた土地の賃貸交渉や、太陽光発電所の建設・運営などを一括して行っていく。
また、「エネ・シード長崎太陽光発電所」は、エネ・シードと千代田化工建設が設立した事業会社エネ・シードNOKが、長崎工場の未利用地部分に、発電規模0.6MWの太陽光発電所を建設し、平成24年10月から運用を開始している。今回の増設工事は、エネ・シードNOKが、長崎工場のグラウンド部分に0.9MWの太陽光発電設備を建設するもので、これにより発電規模は既設設備と合計で1.5MWに増強される。同増設工事は、平成25年4月に着工、同年7月に竣工して、運用を開始する予定。
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