電力自給率100%を目指す淡路島、風力から太陽光・バイオマスまで
2013年01月17日 22:32
兵庫県は隣の大阪府と比べると面積が4倍以上あり、山や川が多く、海岸線も長い。再生可能エネルギーの導入量も2倍近い規模になっている。特に太陽光発電は愛知・埼玉・静岡に次いで全国で4番目の導入量だ(図1)。
ここ1、2年でも県内の各地で新しい発電設備の建設計画が相次いでいる。太陽光だけではなく風力やバイオマスを含めて幅広い資源を活用する動きが広がってきた。そのモデルケースと言える取り組みが瀬戸内海で最大の島、淡路島で進んでいる。
2011年12月から始まった「あわじ環境未来島構想」のもと、再生可能エネルギーによる電力供給ネットワークを拡大する注目のプロジェクトがある。この構想によって計画を開始した時点で8%だった島内の電力自給率を2020年に20%へ、最終的には2050年までに100%を目指す(図2)。
すでに淡路島では大規模な発電設備がいくつか稼働している。その中で最も規模が大きいのは島の西端にある「CEF南あわじウインドファーム」だ。15基の大型風車によって37.5MW(メガワット)の電力を作り出すことができる日本で最大級の風力発電所である。
風力発電では島の北端でも、関西電力が12MWの「淡路風力発電所」を2012年12月に運転開始している。さらに島の西側の洋上にも風力発電所を建設するプロジェクトが検討段階にある(図3)。
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1301/17/news009.html