青森・鰺ヶ沢に太陽光発電所 東北ソーラーパワー - 河北新報

2013年02月07日 08:50

 東北電力グループの東北ソーラーパワー(仙台市)は4日、青森県鰺ケ沢町北浮田町の旧鳴沢小学校グラウンドに、出力約420キロワットの太陽光発電所を建設すると発表した。同グループが多雪地帯の日本海側で、太陽光発電所を建設するのは初めて。
 建設費は約1億7000万円で、10月の運転開始を目指す。運営は、2013年度早々に同町内に設立する同社100%の子会社「ソーラーパワー鰺ケ沢」が行う。
 年間発電量は約41万キロワット(一般家庭約120世帯分)。固定価格買い取り制度を利用して東北電に売電し、約20年間の運転を見込む。運転期間中は、同町がグラウンドを無償貸与する。
 東北電グループは2020年ごろまでに、太陽光発電で出力1万キロワット以上を目指している。現在は青森県八戸市と宮城県七ケ浜町で太陽光発電所を運営し、福島県南相馬市と岩手県久慈市で建設中。鯵ケ沢町では、太陽光パネルメーカー「エスパワー」(山形県天童市)の多雪地帯に対応したパネルを初採用するという。
 東北ソーラーパワーの平山成治常務取締役は「雪国でのノウハウを蓄積し、日本海側でのさらなる建設も検討したい」と話した。鰺ケ沢町の東條昭彦町長は「太陽光発電をもっと町に誘致したい。将来的にはビニールハウスで使用する電力に、地元の太陽光発電を充てるところまで目指したい」と話した。

 

https://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130205t72019.htm