飯田哲也氏のメガ・ミスリードその1 太陽光発電とFIT制度はなにをもたらしたのか?

2013年01月09日 09:35

時代の変わり目には、えてして既存の価値観をかき回すようなトリックスターが生まれることがあります。飯田哲也(てつなり)氏もそのひとりでした。

福島第1原発事故以前の飯田氏は、「北欧のエネルギーデモクラシー」という本に現れるように、地域の中で企業や住民が協同して新しいエネルギーの地域自給システムを作っていくことを説く環境研究者でした。

この再生可能エネルギーのあり方には、今でも私は強く共感します。しかし、彼は変質します。 福島第1原発事故直後に、脱原発と次代のエネルギー政策を柔らかい語り口で伝えられる人材が払底していたために、一挙に彼は脱原発時代の寵児に祭り上げられてしまったからです。

飯田氏は、再生可能エネルギーによって原発ゼロが可能だとし、なかでも太陽光発電をFIT(フィード・イン・タリフ/全量固定買取り制度)で拡大すべきであると主張しました。

 

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