どんな家でも設置できるの?

皆さんのお住まいは、大きく分けて「一戸建て」「集合住宅」に別れるかと思います。
ここでは、この2つに分けてご紹介していくます。


一戸建ての場合


一戸建ての場合、基本的には太陽光発電システムの導入が可能です。ただし、いくつかの条件をクリアしている事が必要です。
例えば築年数。太陽光発電モジュールの設置では、300kgから400kg程度あるモジュールを屋根にしっかりと固定しなければなりません。
あまり築年数が経っていると、この重さを支えきれない場合も出てくます。
太陽光発電パネル・メーカーの中には、「築10年以内」の住宅にしか設置を許可していないところもありますので、注意が必要です。
その他、屋根の高さ・広さなど、メーカーによって基準がある場合があります。


代表的な基準項目を下記にまとめました。
これらをクリアしていないと、助成金を受けられない場合もあります。施工業者に十分相談の上、導入を検討しましょう。

 

基準となる項目 意味
築年数 住宅が建築後一定年数以下であること。築後10年以下など。築年数は指定しないメーカーも多い
基準風速 地域ごとに規定されている基準風速が一定以下であること。「風速40m/s以内」など。基準風速は住宅がある地方、地域ごとに決まっている
塩害 海岸から一定以上離れていること。「海岸から500m以上」など
積雪 住宅がある地域の最大積雪量が一定数値以下であること。「240cm以下」など
設置高さ 屋根の高さが一定の高さ以下であること。「13m以下」など
モジュール設置可能範囲 屋根の端から一定の距離はモジュールを設置できないという制限。「屋根面の周囲50cmは設置不可」など

 

 

マンションの場合


分譲マンションに個人として導入を検討している場合、残念ながら現時点では難しいでしょう。
主な理由は下記の通りです。


・現在発売されている主要なソーラー・パネルは、基本的に戸建て住宅の屋根に設置することを前提に設計されている。
・仮に設置たとしても、小さな出力のソーラー・パネルしか設置できない。
・工事費はさほど変わらないため割高になり、売電による収益も期待できない。
・景観の問題や消防法抵触の問題、管理組合からの許可など、さまざまな別の問題が発生する。


ただし、最近では「マンション用戸別太陽光発電システム」もリリースされています。
今後の新製品に期待していきましょう。


マンション全体として管理組合等で検討されている場合は、基本的には一戸建てと同じ条件になります。
逆に、「屋根貸し」という選択肢も可能性が出てきますので、導入費用を抑える事も可能になるかもしれません。
住民の同意が必要にはなりますが、これらを活用すれば修繕費用の軽減も可能になります。