中日新聞:太陽光発電「雪」に悩み アンケート基にリーフレット

2013年01月11日 10:42

家庭用太陽光発電システムに満足している一方で、設置後の雪対策に困っている利用者が多いことが、越前市と市太陽光発電推進協議会が初めて実施したアンケートで分かった。市は、アンケート結果を基に利点や注意点などを解説したリーフレットを作成。費用面にとらわれず、トラブル回避のため業者選びも重視するよう呼び掛けている。

 アンケートは、市の補助制度を利用して太陽光発電設備を設置した市民四百三十二人を対象に、八~九月に実施。設置の経緯や利用状況、トラブルの有無などのほか、設置を考えている人へのアドバイスも聞き、二百五十人から回答があった。

 太陽光発電システムに対しては、「おおむね満足」を含めると八割が満足していると回答。光熱費が安くなったことや売電収入があることなどをメリットに挙げる利用者が目立った。

 一方で、「パネルの上の雪が勢いよく落ちて危険」(百十一人)「雪が積もったままで発電しない」(百八人)などと雪国ならではの悩みも多かった。設置費用や採算面は、屋根の形状や設備の規模などで異なり、設置後のトラブルもあることから、リーフレットでは雪対策やメンテナンス、採算面のシミュレーションなどについて事前に説明してくれる業者を勧めている。

 リーフレットは見開きでA3判。各公民館に配布してあるほか、市のホームページでアンケート結果を含めて閲覧できる。(山本真喜夫)

 

https://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2012123102100007.html