家ごとの太陽光発電量ネットで目安表示 東京都日本経済新聞

2013年01月08日 14:56

 東京都は太陽光発電の普及に向け、建物所有者が屋根に設置するパネルでどのくらい発電できるかをインターネットで調べられる「ソーラー屋根台帳」を作成する。航空写真から都内全域の建物の屋根の面積や傾斜角度を調べ、発電可能な電力量を表示するシステムを開発する。

 同様の仕組みはドイツなど欧州の自治体で導入事例があるが、国内では初となる。

 都は来年度予算案に開発費5000万円を計上。来年度中にインターネット上に公開し、誰でも閲覧できるようにする。

 台帳は都内の全ての建物を対象とする(島しょ部は除く)。航空写真を元に建物の形を解析。屋根の高さや角度、面積などから建物ごとに発電量の目安をデータベース化する。利用者が写真の中で建物を選ぶと、瞬時に発電量や太陽光発電に適しているかどうかが表示される仕組み。

 太陽光発電の普及促進に熱心な欧州の取り組みを参考に考案した。欧州ではドイツ、スイスなど4カ国の87自治体が同様の仕組みを導入している。
 

https://www.nikkei.com/article/DGXNZO50352390X00C13A1L83000/