関西国際空港の工事跡地に、2つのメガソーラー稼働へ

2013年03月21日 08:59

 関西国際空港を拡張する二期工事で土砂採取に使われた128万平方メートルにおよぶ広大な跡地(大阪府泉南郡岬町)の整備計画として多目的公園の開発が進められている(図1)。その目的の中に「周辺環境と調和した施設」や「環境学習」といったテーマが盛り込まれ、施策のひとつにメガソーラーの建設がある。

 多目的公園の中に2つのメガソーラーを建設するプロジェクトが決まっていて、そのうちの1つ「シャープ多奈川太陽光発電所」が3月1日に運転を開始した(図2)。発電能力は2.7MW(メガワット)で、年間の発電量は296万kWhを見込んでいる。一般家庭の820世帯が使用する電力に相当する。


 これに続いて、豊田通商と東京電力の合弁事業であるユーラスエナジーグループが10MWの大規模なメガソーラーを建設中だ。8月に運転を開始する予定で、3900世帯分の発電量を想定している。多目的公園を造る岬町の世帯数は7800で、その半分に相当する規模になる。発電した電力は関西電力に売電する。

 工事跡地の整備は2006年度~2012年度の7年計画で進められてきた。その中核になる多目的公園は2013年4月から「いきいきパークみさき」としてオープンする予定だ。
 

 

https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1303/12/news014.html